仮想通貨市場における安全性の問題

f:id:NorbertGoffa:20190515161446j:plain

日本の仮想通貨に関する最新ニュース

最近行われた調査によると、日本は世界で最も仮想通貨を採用している国であり、全人口の11%が仮想通貨を所有していることがわかっています。これは何も驚くことではありません。なぜなら、日本は「資金決済に関する法律」で仮想通貨を法的資産として認めるなど、世界で最も仮想通貨の扱いについて積極的な姿勢をとっており、環境が整っているからです。そのため、ビットコインの市場は世界最大となっており、国税庁は仮想通貨取引における利益を「雑収入」として15-55%の税を課しています。しかし、そのような環境の良さから、多くの詐欺が横行しました。最近では、18歳の日本人の少年が「Monappy」というウェブサイトから1500万円相当のモナコインを盗み出した事件が有名です。

革新的なソリューション

そのような事件を鑑みて、規制当局と投資家の両方にとって、仮想通貨の安全性が最重要事項となっています。そのためには、仮想通貨のアカウントを安全に保つ、最も安全なサービスはどこか探し出すことが不可欠です。しかし、それはどのように探せば良いのでしょうか?近年の技術的進歩により、「C2Pプロトコル」がその答えとなるでしょう。「コマンドチェーンプロトコル」とも呼ばれるC2Pは、ILCoinに実装されているシステムで、異なるノードのネットワーク間で3つのレベルのセキュリティに分割されています。ノードがネットワークと同期され、トランザクションとネットワークの検証を行われます。この技術は、前世代のPoWおよびPoS(ほとんどの仮想通貨に採用されているコンセンサス・アルゴリズム)よりもはるかに安全性が高くなっています。

現在、市場で使用されているソリューションは、問題を半分しか解決できません。二大仮想通貨であるEthereumとBitcoinを例に挙げると、ハッカーによる「51%攻撃」を確実に防ぐ方法がどちらにも存在せず、仮想通貨コミュニティにとって頭を悩ます問題となっています。悪意のあるエンティティがネットワーク全体の51%以上の採掘速度を得ると、トランザクションを無効にしたり、不正なブロックを作成したり、二重支払いを行ったりして、システム全体を自分の利益のために運用することが可能となってしまいます。PoWでは、エンティティが51%のハッシュパワーを獲得した場合に可能となり、PoSでは、エンティティが利用可能な全コインの51%を獲得した場合に可能となります。しかしC2Pの場合、すべてのブロックに対してマスターノードによる署名が求められ、署名されていないブロックは放棄されるため、「51%」を取得することは不可能となっています。そのため、基本的にC2Pは量子コンピュータによる攻撃を完全に防ぐことが可能で、ブロックチェーン全体の安全性が向上します。

仮想通貨の本当の良さはその通貨自体の取引によってではなく、ブロックチェーン技術を使用したアプリケーションの可能性によって決定されます。C2Pは長期的に成功するプロジェクトとなるでしょう。技術的に意味のある結果をもたらすからです。そして、ブロックチェーン技術の本当の価値と本質をユーザーに提供します。ILCoinは、C2Pを採用することでこれまで存在した中で最も安全なコインとなるでしょう。それに加えて、フルノードごとに異なるタスクを割り当てることによって負荷が分散されるため、ネットワークは非常にパワフルかつ高速となります。さらに、ILCoinチームは、WindowsOSX、およびAndroidプラットフォーム用のウォレットをすでに用意しており、誰でも利用可能です。また、最新のILCoinのフォークにより、ブロックサイズが25 MBに増え、1ブロックあたり170,000トランザクションを処理できるようになりました。また、市場で最も先進的なスマート・コントラクトの開発にも注力しており、5つの異なる業界の企業がそれらを利用しています。リリースは今年の予定です。

問題解決コンセンサス

C2Pによって、仮想通貨における切迫した懸念事項のいくつかを解決可能です。 51%攻撃による、二重支払い、逆取引、不正ブロックの生成など、多数の不正を防ぐことができます。そのような攻撃は量子コンピュータから実行される可能性があります。現時点では、量子コンピュータは普通の人には入手できないので大きな問題とはなりませんが、近い将来、より入手が簡単になる可能性があることから、問題はより身近なものとなるでしょう。

量子コンピュータからの攻撃に耐性のあるブロックチェーンを採用することで、ユーザーの完全な保護が可能です。ILCoinは、セキュリティとスピードの面で明らかに技術的優位性があります。その優位性については、GitHub上にてソースコードを公開しているので、誰でも確認は可能です。

日本の規制当局にとっては、ユーザーと仮想通貨投資家の安全性とセキュリティが最優先事項であるため、C2Pによる解決策に大きく注目が集まっています。